兼定 さて、谷先生、先週なんですけれども。
谷 はい。
兼定 まぁ、親は、「間違った方向に行かないように見守るんですよ」っていうお話でしたよねぇ?
なんか、水溜りにはまんないようにとかっておっしゃってましたけど。
谷 いや。「水溜りにはめてやりながら」と、いうか。
兼定 「はめてやりながら」はい。
谷 まあ、もう少し、その、具体的に言うと、子どもって、
やっぱり、自分で水溜りにはまらないと、経験しないとね、覚えないし、学ばないんですよね。
兼定 ほ~う。
谷 だから逆に、まあ、先週のお葉書の方が、ご心配されてたようにね、
ひょっとすると、その、家の中でもおとなしくて、親の言う通り聞いて、行儀がよければね、
いいのかって言うと、多分、将来が、その方が心配だと思うんですよね。
兼定 あ~ぁ。
谷 だから、その歳なりの間違い方をさせてやらないといけないんじゃないかなぁと思うし。
兼定 う~ん。
谷 やっぱり、その、発育という意味でのね、いろんなこと、暴れたりするときもあるんでしょうしね。
兼定 ふ~ん。
谷 で、やっちゃいけない間違いってやっぱり、あるんですわねえ。
兼定 はい。
谷 小学校で、集団でいじめで、なんか、人を殺してしまったとか。
兼定 う~ん。
谷 それは取り返しつかないと思うんですよね。
でも、そんなんじゃなくて、もっと、小さいレベルでね、程々を学んでいく。
そういう経験をしていかないと、いつか、大きな間違いをやってしまうかもしれない。
兼定 ふ~ん。
谷 もうちょっと大きくなってきたら、恋愛すべきときにも、きちんと恋愛せんといかんでしょうしね。
兼定 う~ん。
谷 恋愛もしないで、30過ぎちゃったら、逆に、危ないかもしれない。
兼定 う~ん。
谷 いろんなことあると思うんですけど、そういった意味で、その、その歳、その歳で、
その、やるべきこと、だから、いろんなこの、雑多なところへ放り込んでやって、
いろんな経験やりながら、で、まあ、限られた社会の、同じような階層の人達が集まるとこで、
その、子ども達ばっかりでね、何かこう、非常に勉強ばかりしているような状態じゃなくて、
いろんな人達と、いろんなことを経験をしていくようなね。
兼定 う~ん。
谷 うん。
そんな経験をさせてやった方がいいんじゃないのかなと、
いうようなことを申し上げたかったんですけどね。
兼定 なるほどねぇ。そっかぁ。
水溜りをよけるんじゃなくて、水溜りに入ってみて、
「あっ。水溜りって、こんなにふうに濡れるんだ」とか。
谷 そうそうそう。
兼定 「深いとこは、ここまできちゃうんだ」とか。
谷 そうそう。
兼定 あ~ぁ。
そういった、軽い程度のことを、経験させることによって、
大変なところまでは、自分でも、こう、行かないようになるんですかねぇ。
谷 うん。そんなね、やり方で。
兼定 あ~ぁ。なるほどねぇ。子どもを育てるっていうのは大変ですね。
谷 はい。