兼定 さて、裁判員制度、各地で始まってるわけなんですけれども、以前の報道に、モニターが設置されまして、
視覚に訴えるものが、多々あったというのがあったんですけれども、これ、まぁ、遺体でありますとかね、
傷口でありますとか、こう、普段、まぁ、見ないものが多いと思うんですよね。
谷 うん。
兼定 これ、「見たくない」っていうことだったら、見なくても、いいんですか?
谷 いや、例えば、実際殺人事件でね、遺体の状況とか、我々、写真とかで、そういうもの見るわけなんですが。
兼定 はい。
谷 やはり、その、裁く側に立つわけですから、もし、あれでしたらね、やっぱり、目を背けないで、
できれば見ていただいて、結果はそのまま受け止めていただきたいなと。思うわけですね。
兼定 う~ん。
谷 で、そこから、やはり、その人の無念とか、あるいは遺族の思いとかね、そこにやっぱり、
思いを致していただきたいとは思う。
兼定 はぁ~。
谷 ただ、それを見ることで、その、普段、そういうことを全く見たことがなかったわけですから、
あまりに大きな衝撃を受けて、その、いや、こんなひどいことをしたらということで、どんどん、
その、重い処罰にね、どんどん、動いていくっていうのは、怖い気もね、若干するんですけどね。
兼定 そうですよねぇ。
まぁ、なんと言いましても裁判員の皆さんというのは、普通の方ですもんね。
谷 はい。
兼定 まぁ、一般の人が、そういう世界に入るということで、良い点はたくさんあるんでしょうけれども、
慣れてないというのが、どう作用するかっていう感じがありますねぇ。
谷 そうですね、やっぱり、我々法律家になるときにはですね、研修所とかで、遺体の解剖とか、
そういったものもずっと立会いますし、また、たくさんの事例を目にするわけで。
兼定 う~ん。
谷 そういったものに、慣れることがまぁ、必ずしもいいとは思いませんけども、そのことだけで、
過度な印象受けて、判断が狂ってくるということは、通常ないかなと思うんですね。
兼定 はぁ~。そうですねぇ。
谷 例えば、交通事故なんかでも、被害者の状況ってやっぱり、見ますとね、写真で見ると、
凄く、えげつないですから。
兼定 う~ん。
谷 そういうので段々とその、強いショックを受けますとね、
判断が変わってくることもあるやもしれませんね。
兼定 そうですねぇ。
ということは、まぁ、いつ、どんなときでも、冷静な判断できるように心がけるのが大事ということですね。
谷 まぁ、そうですね。
兼定 はい。