犯罪者の更生には愛をもって(平成21年7月26日)
兼定 さて、今日はねぇ、ちょっと、難しいことを伺いたいんですけれども、
「更生」って、こう、人はたとえ罪を犯しても、その罪を償ってきたら、
更生して生きていくっていうことになりますよねぇ?
谷 そうです。
刑事政策の中で、犯罪者の改善更生。もう1回社会で、社会人として、生きていくこと。
これはとても大事なテーマなんですね。
兼定 う~ん。そうですよね。
刑事事件たくさん、先生も携わってこられたと思うんですけれども、
何度も罪を繰り返す方もいらっしゃるそうですねぇ?
谷 ええ。
私も300件ぐらいねぇ、担当したことがあるんですけども、
まぁ、何度もねぇ、お会いするような方もいらっしゃったですねぇ。
で、お話伺ってますとね、本当に私もいっしょに聞いてると、
なんかこう、もうどうしていいんだろうかって思うようなことが多いんですね。
というのは、また社会に戻っても、もう、誰もいないんですよね。
守るべき人も、彼の為にね、何かを考えてくれる人もね、
逆に言うと、彼が誰かの為に生きたいと思う人がいないわけですよ。
人間ていうのはみんなこう人にほめられたり、愛されたりね、人の役に立たないと、
やっぱり生きてること、実感できませんでしょ。
兼定 はい。
谷 すると、本当にもう、1人でもう、家族とかとも会えない、親戚付合いももう。
兼定 絶たれてしまっている。
谷 絶たれてしまっている。
もうそんなことになると、また生きて、自分がねぇ、出て自分1人で生きていくだけのことですから、
もう頑張れないですよね。
兼定 あ~ぁ。そうですねぇ。
谷 やっぱり努力しないと、やはり、1回刑務所入っているわけだから、
出てからまたちゃんと仕事のうえで、信頼得て、周りの信頼勝ち得ていかないと、やっていけないのに、
それはかなりハードル高いのにね、それを頑張って乗り切ろうっていう気持ちになれないでしょ。
兼定 あ~ぁ。
え~、ということは、やっぱりご家族であるとかお友達親戚の皆さん、
そういった方がもう1回温かく迎えて下さったら。
谷 そうですね。地域社会もね。
兼定 そうですねぇ。
なんかそういったとこ、複雑な思いが絡んであったりとかしますから、難しいんですけれども、
でも、皆が愛情で支えることが可能ですよねぇ。
谷 そうですね。