兼定 さて、谷先生、匿名希望さんから、お葉書いただいております。
谷 はい。
兼定 「初めまして。債務整理のお話をされてるのを、お聞きました。
私は4年前に離婚し、現在は1人で暮らしています。
先日、別れた夫と共通の知人から電話があり、元夫が借金をしているので、
その取り立てがあなたの所に来るかもしれないと言われました。
結婚している時も、私は主人の保証人になど、なったことありませんが、別れても、
私に元夫の借金を払う義務はあるんでしょうか?
また、娘も大学生で1人暮らしをしています。不安で仕方ありません。
娘のところに取り立てに来たりとか、もし、そのような場合、どんな対処をしたらいいでしょうか?
教えて下さい。」とのことです。
谷 はい。
このお葉書の内容ですけども、このことであればね、全然ご心配になることはないです。
自分で保証人としてねぇ、その欄に名前書いて、自分のハンコ押さない限り、
保証債務は出ませんのでね。
兼定 ほ~う。ということは、このお葉書の方は、
「私は主人の保証人になど、なった覚えがありません」
というふうに言い切ってらっしゃいますから、これはもう、大丈夫?
谷 これであれば大丈夫です。
ご主人の方がねぇ、何かこう、家族の欄に、奥さんの名前とか書いてても、これ、全然問題ありません。
奥さん自身が自分でサインしないとね、生じません。
兼定 はぁ。
谷 ただね、怖いのが、その、これちょっと、学校に出す書類だから、
ちょっとこれ、名前書いといてくれとか言って、それによく読まないで、
自分の名前とハンコ押しちゃいましたと、これちょっと、サークル、町内会、サークルに出す書類だからと。
こんなん書いちゃって、それがもし、そういう消費貸借契約の証書だったり、そういう場合だと、アウトですね。
兼定 あっ。「知らなかったんですよぉ。」って言っても?
谷 これは通らないですね。
兼定 通らないんですか?
谷 もうそんなのは、よく裁判でね、皆そういうこと言うんだけど、それは通らないですよ。
皆大人ですからね。
どういう字が書いてある書類にサインしたかってね、保証人とか、あるいはその、債務とかね、
あるいはお金の額とかそんないろいろ書いてある書類にサインしちゃったら、
「読んでません。」とか、「見てなかったです。」とかは通じないですから。
兼定 そうですかぁ。
谷 はい。
兼定 じゃぁ、あとで後悔するよりも、「ちょっと待って、ちょっと読ませてね。」ていう、勇気が必要ですね。
谷 もちろん、そうです。
兼定 はい、わかりました。