兼定 さて、谷先生、お葉書頂いております、ペンネーム「5人の怒れる男達」さんです。ありがとうございます。
「ロースクールのお話について、以前ロースクールをテーマにしたドラマを見ていたこともあり、
興味深く聴いていました。」
以前の放送ですねぇ。
「先生も生徒さんから刺激を受けているとのことでしたが、弁護士、検察官、裁判官、
それぞれを志望される学生さんによって、意見や反応にはっきりした違いがあったりしますか。
裁判員制度の理由の一つに、裁判官だけの判断では、偏りが出てしまうからと聞いたことがありますけど、
そうですか?先生が、学生さん達と直接触れ合って、何か、気づいたりすることってありますか?」
ということなんですが。谷先生、いかがでしょうか。
谷 まず、ロースクールの段階だと、弁護士、検察官、裁判官、どれを志望してるかっていうのは、
明らかにしてませんので、そのあたりは、こちらとしては、わからないんですねぇ。
わからないんですが、今の子達の、反応でね、かえって、その、法律に慣れ親しんで、
現場に慣れ親しんだ私なんかよりも、杓子定規に物を考えるんだなぁと思ったりするところはありますね。
兼定 あっ、そうですかぁ。
谷 例えば、もっとこう、人情に流されたり、ケースね、裁判の判例のケースとか、スタディしてるときに、
その、もっとこの状況だったら、この人に同情してもいいのになぁと僕なんか思うんだけども、
意外と学生の人達は、いや、これは理屈から言ったら、こうだから、こうでしょうみたいな、
今からそうだとちょっと先が思いやられるなぁと思ったりすることもあるんですけどね。
兼定 あ~ぁ。まぁ、でも、情に流されすぎても困りますしねぇ。
谷 えぇ。
兼定 えっ。
そして、裁判官。裁判員制度の理由の一つ、裁判官だけの判断では偏りが出てしまうからって。
谷 いや、そんなこともないと思うんですね。
裁判官それぞれの考え方がありますし、もう本当に、人それぞれなんですねぇ。
ただ、その検察官への信頼っていうのは、やっぱり、同じ職業として、裁判官も信頼厚いと思いますから、
その辺りが、まぁどちらかというと、普通の一般の市民の方が出たほうがね、
話をゼロから見ていけるのかなと、いう気がします。
兼定 なるほどぉ。鉄則があるんですってね。
谷 はい。
「疑わしきは被告人の利益に。」
兼定 は~ぁ。となりますと、またいろいろ変わってくることになるかもしれませんね。
谷 ええ。そう思いますね。
兼定 はい。