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みらいレシピ「谷清司の法律歳時記」放送内容

新型インフルエンザの流行と基本的人権(平成21年6月14日)

兼定 さて、谷先生、新型インフルエンザの流行で、いろんな問題が、起きてますよねぇ。

 谷  はい。
    まぁ、隔離されたりねぇ、あるいは、営業自粛しろ、とか、
    まぁ、そういった問題に発展してくるわけですけれども。
    こういうのは、憲法の問題でもあるわけですね。憲法。

兼定 憲法ですか。

 谷  うん。大きな話になりますけれど、要するに、人権と人権の調整なわけです。

兼定 は~ぁ。

 谷  で、だから、例えば、こういう流行病が流行ったときに、国が強い規制をとるか、とらないかっていうので、
    何を国がためらったりするかというと、要するに、人権の問題がからんでくるからですね。

兼定 ほ~う。

 谷  で、皆さんもご存知のように、国民の基本的人権としてね、憲法がそれを最大限に尊重することを、
    国家に求めてるわけです。

兼定 はい。

 谷  だから、経済的自由とか、居住・移転の自由とか、営業の自由とか、そういったものは、
    全部、保障されてるわけなんだけれども、しかしその、憲法は、公共の福祉ということでね、
    人権と人権とを調整するわけですね。

兼定 う~ん。

 谷  だから、何がなんでも、経済的自由が、OKってわけじゃなくて、例えば、国民の生命、身体、安全に関わる、
    そういう危険があると、制約することができるわけですね。

兼定 は~ぁ。

 谷  しかしそれは、最小限度の制約でないと、いけない。

兼定 ふ~ん。

 谷  ここに、難しい問題が出るわけです。

兼定 ふ~ん。

 谷  要するに、過剰に人権を規制してないかどうか。

兼定 は~ぁ。

 谷  しかしながら、やはりこれは、もう、皆さんもわかることですが、
    人間の生命の安全、身体の安全、健康、これは一番大事なものですから、
    やはり、これに優先するものはありませんからね、この危険性が高まれば、
    当然、いろんな自由が規制されてくると、いう部分は出てきます。

兼定 は~ぁ。なるほど。
    まぁ、いろんな不自由があっても、それはもう、私達の、それこそ人権を守るための、
    不自由であるということですね。

 谷  はい。

兼定 あ~ぁ、そうですかぁ。

 谷  ただ、それはあくまで、必要最小限でないと、いけない。

兼定 うん。うん。

 谷  だから、報道の自由なんて、インフルエンザとか、そういうもんと関係ありませんよね。

兼定 う~ん。

 谷  だから、いくらでもそれは、規制しちゃいけないしね。

兼定 う~ん。

 谷  でも、経済的自由とか、移転の自由とかは、規制されると。

兼定 あ~ぁ。なるほど。なるほど。あ~ぁ、ですから、いろんなことがあってもしょうがないということですね。

 谷  部分はあります。

兼定 はい。わかりました。