兼定 さて、谷先生、新型インフルエンザの流行で、いろんな問題が、起きてますよねぇ。
谷 はい。
まぁ、隔離されたりねぇ、あるいは、営業自粛しろ、とか、
まぁ、そういった問題に発展してくるわけですけれども。
こういうのは、憲法の問題でもあるわけですね。憲法。
兼定 憲法ですか。
谷 うん。大きな話になりますけれど、要するに、人権と人権の調整なわけです。
兼定 は~ぁ。
谷 で、だから、例えば、こういう流行病が流行ったときに、国が強い規制をとるか、とらないかっていうので、
何を国がためらったりするかというと、要するに、人権の問題がからんでくるからですね。
兼定 ほ~う。
谷 で、皆さんもご存知のように、国民の基本的人権としてね、憲法がそれを最大限に尊重することを、
国家に求めてるわけです。
兼定 はい。
谷 だから、経済的自由とか、居住・移転の自由とか、営業の自由とか、そういったものは、
全部、保障されてるわけなんだけれども、しかしその、憲法は、公共の福祉ということでね、
人権と人権とを調整するわけですね。
兼定 う~ん。
谷 だから、何がなんでも、経済的自由が、OKってわけじゃなくて、例えば、国民の生命、身体、安全に関わる、
そういう危険があると、制約することができるわけですね。
兼定 は~ぁ。
谷 しかしそれは、最小限度の制約でないと、いけない。
兼定 ふ~ん。
谷 ここに、難しい問題が出るわけです。
兼定 ふ~ん。
谷 要するに、過剰に人権を規制してないかどうか。
兼定 は~ぁ。
谷 しかしながら、やはりこれは、もう、皆さんもわかることですが、
人間の生命の安全、身体の安全、健康、これは一番大事なものですから、
やはり、これに優先するものはありませんからね、この危険性が高まれば、
当然、いろんな自由が規制されてくると、いう部分は出てきます。
兼定 は~ぁ。なるほど。
まぁ、いろんな不自由があっても、それはもう、私達の、それこそ人権を守るための、
不自由であるということですね。
谷 はい。
兼定 あ~ぁ、そうですかぁ。
谷 ただ、それはあくまで、必要最小限でないと、いけない。
兼定 うん。うん。
谷 だから、報道の自由なんて、インフルエンザとか、そういうもんと関係ありませんよね。
兼定 う~ん。
谷 だから、いくらでもそれは、規制しちゃいけないしね。
兼定 う~ん。
谷 でも、経済的自由とか、移転の自由とかは、規制されると。
兼定 あ~ぁ。なるほど。なるほど。あ~ぁ、ですから、いろんなことがあってもしょうがないということですね。
谷 部分はあります。
兼定 はい。わかりました。