みらいレシピ「谷清司の法律歳時記」放送内容
裁判員制度に前向きに(平成21年5月17日)
兼定 さて、先生、5月21日から、いよいよ、「裁判員制度」が始まりますよねぇ。
谷 はい。
兼定 これって、どうしてなんですか。また、狙いは何なんですか。
谷 一言で言いますと、司法の民主化、と、いいますかね。日本は民主主義の国家ですから。
で、行政とか、あるいはその、国会議員とか、そういったとこにはちゃんと選挙制度とかを通じての
コントロールがあるという前提ですけれども、裁判官とか、この司法に対しては、
一番国民のコントロールが及びにくい部分だったと、そういうところをやっぱり、民主化していこうというのは、
まぁ、ひとつの方向なんでしょうね。
兼定 そうなんですかぁ。
でもねぇ。なんかちょっと、難しいそうで、一般の人が裁判員になるわけですから、
ちょっと、戸惑いも大きそうですねぇ。
谷 そうですねぇ。
とりわけ、裁判員裁判があるのは、重大事件ですから、人の量刑、まぁ、刑罰を決めたり、
あるいはその、有罪なのか、無罪なのかとか、こういった、重い問題を判断しないといけませんから、
選ばれた方はかなりプレッシャーかかってるんじゃないのかなぁと、いう気がしますけどねぇ。
兼定 そうですよねぇ。この、量刑っていうのは、やっぱり、こう、なんか、ある程度のラインがあるわけですか。
谷 ええ。
我々まぁ、普通に、司法界がずっとやってきた中では、量刑相場っていうのがね、元々あるわけですね。
つまり、山口県で同じ事件おこすのと、青森県でおこすのとでは、全く刑罰が違うということになると、
これは困りますよね。
兼定 あ~ぁ。そうですねぇ。
谷 だから、ある程度、こういう犯罪であれば、こういう刑罰っていう相場はあったんです。
兼定 ほ~う。
谷 おそらく、裁判員裁判の中でも、裁判官の方から、そういう量刑相場については、
ある程度説明はあると思うんですけどね。
兼定 は~ぁ、そうですかぁ。
まぁ、谷先生のね、「弁護士」という立場の方からして、裁判員の皆さんに望むことっていうと、
どういうことですか。
谷 ええ。せっかくですからね、とてもいい機会だと思うんです。
いろんな職業の方、いろんな人生を生きておられる方が集まって、やはり犯罪について、
あるいは、その、事実とは何かについてね、話し合うこと、そういった機会をもつこと、
とても大事な機会だと思うんですね。ですから、積極的にね、前向きに取り組んでいただけたら、
いいんじゃないかなぁと思うんですけど。
兼定 ちょっと、二の足踏みそうですけど、前向きにですね。
谷 はい。
兼定 わかりました。